ネットで「リクルートエージェント」って検索すると、ぱっと出てくるのが悪い評判なんですよね。「連絡が多い」「担当者が……」「希望と違う求人を……」。みたいな。
でも本当のところ、どうなんでしょう?採用担当として、企業側からリクルートと取引してた側の視点で、あの評判ホント?ってところを解説してみようと思うんですよ。双子育児中の今だからこそ、「自分が候補者だったら、どう感じるか」も想像しやすいし(笑)。
「連絡が多い」は本当か
これ、ほぼ本当です。申し訳ないけど、本当(苦笑)。
採用側の視点で見ると、リクルートが「連絡が多い」理由ってすごくシンプルなんですよ。リクルートの売上は「成功報酬」。つまり、転職を成功させないと収入にならないわけです。だから、担当者はとにかく「候補者を動かす」「企業を動かす」「マッチングさせる」ことに全力投球するんですよ。
言い方悪いけど、それが彼らの仕事だから。「頻繁に連絡する」=「真摯に対応してる」という評価軸が、企業側にもあるんですよね。だから、毎日のようにメール、電話がくるっていう候補者の文句、採用担当としては「あ、それはリクルートのやり方だ」って納得してしまう。
でも、候補者の側からすると、仕事してる最中に電話がかかってくるとか、夜中にメール来るとか、正直、鬱陶しいと思うんですよ。私も候補者だったら、同じように感じると思う。
「担当者の質にばらつき」がある理由
これも本当。というか、大規模エージェントはほぼこの構造ですね。
リクルートは、企業側から「こういう人材が欲しい」という依頼をもらって、データベースから候補者を抽出するんです。その時点で、担当者の「ぴたっと合う求人を探す能力」って、ほぼ関係ないんですよ。誰でも同じシステムを使えば、同じリストが出てくる。
だから、質の差が出るのって、「その後のコミュニケーション」の部分。候補者のスキルとか希望をきちんと理解している担当者と、適当に処理してる担当者では、全然違う。
採用側としても「このエージェント、ちゃんと話聞いてくれてるな」って感じる人と「え、こんなの紹介されたの?」って人がいるんですよ。で、その差ってぶっちゃけ「人による」。
大企業だから質が高い、と思ったら間違い。むしろ、数を追う大企業だからこそ、ばらつきが出やすいんですよ。
リクルートエージェントの評判が悪い理由 - リアルな口コミから見える課題
ネットで見かけるリクルートエージェントの悪い評判、実はかなり実態を反映してるんですよ。採用側として見てきたことと重なる部分が多いんです。
「担当者1人あたりの担当数が多く、サポートの質にばらつきがある」
これは、もう構造的な問題なんですよね。リクルートの規模が大きいから、1人の担当者が100人単位の候補者を抱えてることもあるんです。そしたら、細かいサポートなんて無理。自動対応に頼ることになっちゃう。
「メールや電話の連絡が多すぎると感じる人もいる」
これもそう。成功報酬という仕組みだからこそ、とにかく「候補者を動かす」「企業と繋ぐ」に全力投球。その結果、毎日のようにメール、電話が来ちゃうんです。
「定型的なフィードバックが中心で、自分に合ったアドバイスが少ない」
マニュアル化された対応になりやすいんですよ。「職務経歴書はこう書きましょう」「面接はこう対策しましょう」という、テンプレートみたいなアドバイスがほとんど。個人個人の実情に合ったアドバイスって、時間かかるから。
「求人数は最大(非公開求人20万件以上)だが、ブラック企業も混ざっている」
これはぶっちゃけた話ですが、掲載料金が高いから「いい企業が集まる」わけではなく、「お金がある企業が集まる」という側面があるんですよ。だから、お金はあるけどホワイトじゃない企業も、当然混ざってるんです。求人数が多い分、玉石混交な状態になりやすいんですよ。
担当者を変えてもらうことができる - その具体的な伝え方
ここが重要なんですよ。「この担当者、ちょっと合わないな」と思ったら、遠回しにでいいから「別の方にお願いしたいんですが……」って言ってみてください。大企業だからこそ、担当者交代は割とスムーズに通ることが多いんです。
言い方としては「いつもお世話になっているんですが、もし可能でしたら、別の担当者の視点もお聞きしたいなと思いまして……」みたいな感じ。低姿勢で、相手を責めない書き方が大事ですね。採用側でも、担当者が替わると途端に動きが良くなることがあります。それくらい「人」が大事な仕事なんですよ。
「希望と違う求人を紹介される」のは?
これも、本当っちゃ本当。でも、理由がちょっと複雑なんです。
採用側の視点で話すと、リクルートから「うちの求人、いい候補者がいたら紹介してもらえますか」って依頼を受けるわけです。その時、こっちが「営業職で、営業経験3年以上の人」って言ってたのに、「営業職経験はないけど、営業センスありそうな企画職の人」とか紹介されるんですよ。
で、採用側は「いや、営業職経験、欲しかったんですけど……」ってなるわけです。でも、その時点で候補者は「え、営業職の求人なの?」「でも私、営業経験ないし……」みたいに混乱してる。
つまり、リクルートの担当者が「この人、適正あるんじゃないか」って勝手に判断して、企業の要望と候補者の希望をねじ曲げてでも、マッチングさせようとしてるんですよ。それで、「希望と違う求人」が紹介されるんです。
採用側としても迷惑だし、候補者としても迷惑。でも、リクルート側は「機会を広げてあげてる」くらいの感覚なんですよね(苦笑)。
もう一つ、採用担当として気づいてたことを正直に書きます。リクルートに限らず転職エージェント全般に言えることですが、紹介料が高い企業に候補者を送る傾向があるんです。うちの会社は中小規模で紹介料をそんなに高く払えなかったんですが、紹介料が高い競合会社に何度も候補者を持っていかれた経験があります。「先週面談した方、うちも応募してたのに……」と思ったら、ライバル会社に決まってた、ということが一度や二度じゃなかった。エージェントも会社であり、営業目標があるんです。これが「希望と違う求人が紹介される」もう一つの理由でもあります。候補者の立場としては、エージェントに「お任せ」するだけでなく、自分軸をしっかり持って使いこなすことが大事なんですよ。
企業側から見た「リクルートとの取引」の実態
ここからは、本当の裏話を。採用担当をやってて感じたことです。
求人掲載料が高い=良い求人が集まりやすい構造
リクルートって、掲載料金がめっちゃ高いんですよ。他のエージェントに比べても。だから、お金をかける企業=ちゃんと採用に予算を組んでる企業、という認識になってる。つまり、待遇が良い求人が、リクルートに集まりやすい、というわけです。
だから、候補者の視点で見ると「リクルートには質のいい求人が多い」という実感になるんですよ。実際、そういう面はある。
採用企業としても「リクルート使わないわけにはいかない」という心理
採用担当をやってた私は、常に感じてました。「リクルート使わないと、采配が限られるな」って。なぜなら、リクルートのデータベースが一番大きいから。採用予算が限られてたら、他のエージェント使うんですけど、本気で採用したい職種は、やっぱりリクルート頼みになっちゃう。
つまり、候補者側も「リクルート使わないと、いい求人に出会えない」という心理が働く。企業側も「リクルート使わないと、いい候補者に出会えない」という心理が働く。
この「お互い逃げられない構造」が、リクルートの強さなんですよ。だから、多少、評判が悪かろうが、みんな使い続ける。
リクルートを使うべき人・使わなくていい人
それでは、実際のところ、どういう人がリクルート使うべきなのか。
リクルートを使うべき人
数を打ちたい人。とにかく「いろんな求人を見てみたい」「選択肢を広げたい」という人には、リクルートはぴったり。求人数が多いから。
あと、業界大手に転職したい人。マイナーな業界の転職だと、リクルート以外の方がいいこともありますけど、一般的な業界なら、リクルートに大手求人は集中してます。
逆に、「丁寧なサポートを受けたい」「自分に合った求人だけを厳選してほしい」という人は……リクルートは向いてない。
リクルート以外を使った方がいい人
特定の業界や職種にぼんやり決めてる人。例えば「女性向けの営業職」とか「リモートワーク可能なエンジニア」とか、ニッチな条件がある人は、特化したエージェントの方がいいんですよ。
あと、前職と全く違う業界に転職したい人。リクルートの場合、「営業経験ある人には営業求人を」みたいなメンタルなので、キャリアチェンジを応援してくれるエージェントの方がいいです。
「うまく活用する」ためのコツ
それでは、リクルートを使う場合、どうやってうまく付き合っていくか。採用側の視点も踏まえた、コツを書きます。
コツ1:最初の面談で「希望」をきっちり伝える
ここで曖昧にしちゃうと、後々「え、こんなの紹介された?」ってなるんです。「営業職がいい」「リモートワーク必須」「年収は○○以上」みたいに、条件を明確にしておくんですよ。
それでも、的外れな紹介がくることはあります(笑)。でも、明確にしておくと「あ、これは違いますね」って、すぐ却下できる。
コツ2:連絡が多いのを理解して、割り切る
「リクルートは連絡が多い企業」だと割り切ると、むしろ楽になるんですよ。返信しなくていい連絡には返信しない。重要な連絡だけ返す。そくらいの感覚で。
あと「仕事中は電話しないでくれ」「メールでお願い」とか、最初に伝えるのも手。ちゃんと伝えれば、聞いてくれることが多いです。
コツ3:担当者が合わなかったら、変えてもらう
これ、大事です。いや、ほんと。「この担当者、ちょっと合わないな」って思ったら、遠回しにでいいから「別の方にお願いしたいんですが……」って言ってみてください。大企業だからこそ、変えてもらえる可能性高いです。
採用側も、担当者が替わると、途端に動きが良くなることがあるんですよ。それくらい「人」が大事な仕事なんです。
コツ4:複数のエージェント使う
リクルートだけに絞らず、doda、パソナなどと並行して使うんですよ。そうすると、リクルートの「多い連絡」や「的外れな紹介」があっても、他のエージェントで補完できるし、比較もできる。
正直なところ、リクルートは「必要悪」
ずっと採用側として見てきた感覚だと、リクルートって「必要悪」なんですよね。評判悪い部分も多いけど、求人数の多さとか、大企業の集中具合とか、代替できない部分がある。
だから、候補者としても「リクルート使わない」という選択肢は、ほぼないんだと思う。使うなら、使い方を工夫する。それが答えなんですよ。
今、育休中で転職を考えてる身としては、実際に「連絡が多い」ってどんな感じなのか、体験してみたい気もするし(笑)、でも、赤ちゃんたちの相手をしながら、ひっきりなしに電話とメール……ってのは、想像するだけで疲れます(苦笑)。
だから、候補者側からすると「リクルートは数を見たい時だけ、割り切って使う」くらいの感覚が、精神的には楽なんじゃないかな、と思ってます。
▶ リクルートエージェント:求人数が多く、大手企業の案件も豊富。複数のエージェントと併用しながら、「数打つ」戦略に最適です。
▶ doda:リクルートほどではないですが、求人数も多く、サポートが丁寧だという口コミも多い。並行利用で比較検討できます。