お疲れさまです、みぃです。

採用担当をしていると、転職者は「内定が出た喜び」で、その後の重要な確認や準備をすっ飛ばしてしまう傾向があります。特にワーママはその傾向が強い。なぜなら「育休中で『いつから動けるか』の焦りがある」「内定をもらったら、それで満足してしまう」という心理状態があるからです。ただ、実は——入社後に「あ、これなら今の企業の方がよかった」と後悔する人、結構多いんです。採用担当として「入社後に後悔した人」から聞いた「入社前にやっておけばよかったこと」を、赤裸々に紹介します。

採用担当として「多くの転職者が後悔している」パターン

人事採用では、採用後のフォローアップも担当します。その中で「あ、この人は転職に後悔している」という信号を感じることがあります。離職率が高い企業ほど「入社後3ヶ月で『実は違った』に気付く人」が多いです。その人たちの共通点は「内定が出たら、確認を止めてしまった」ということ。

実例1:Aさん(営業、入社3ヶ月で退職)「テレワーク率70%と聞いていたのに、実際は週4出社。送迎ができなくなってしまった。内定をもらった時点で『条件確認はいいや』と思ってしまった。大失敗です」

実例2:Bさん(企画、入社5ヶ月で退職)「時短勤務ができると聞いていたのに、入社後『実際には難しい』と言われた。実際、時短で働いている人がいない雰囲気で、とても働きづらい」

こうしたケースを見ていると「あ、入社前に『本当に大丈夫?』って確認すれば良かったのに」と思うことばかり。

入社前に「聞けばよかった」こと・「確認すればよかった」ことリスト

採用担当として「これは絶対に聞いておくべき」と感じることを、リスト化しました。

テレワーク・出社に関すること

  • 「テレワークは自由か、それとも指定日があるか」——「週3テレワーク」と聞いても「月曜・水曜・金曜固定」と「自由に選べる」では大違い
  • 「急な出社が必要になることはあるか」——全社ミーティング、イベント、トラブル対応など
  • 「オフィスの場所は通勤できる範囲か」——提示の住所は正確か。支社での勤務の可能性はないか
  • 「繁忙期は出社が増えるか」——年度末、プロジェクト終盤など

時短勤務に関すること

  • 「時短勤務は制度として存在するか、それとも『相談できる』程度か」——制度があっても「雰囲気的に使いづらい」企業は多い
  • 「現在、時短勤務を使っている女性社員は何人いるか」——0人なら要注意。その企業では実際には難しい証拠
  • 「時短勤務中の昇給・キャリアは止まるか」——時短だからキャリアが進まない、という企業は多い
  • 「時短は何歳まで使えるか」——「子どもが小学校まで」と「未就学児まで」では大違い

子どもの急な病気・対応に関すること

  • 「子どもが病気のとき、急に休めるか」——制度と実態が違う企業がほとんど
  • 「その場合、給与は減るか、それとも有給扱いか」——給与が減るなら年間いくら減るのか、把握しておく
  • 「送迎などで『午後からの出社』『午前中だけ休む』という柔軟性はあるか」
  • 「実際に、そうした形で働いている社員はいるか」——「制度上はOK」と「実際にOK」は違う

職場の雰囲気に関すること

  • 「職場にワーママはどのくらいいるか」——少なければ、あなたの実現したい働き方ができない可能性
  • 「管理職の中に女性・ワーママはいるか」——0人なら「ワーママキャリア」は難しい企業
  • 「育児と仕事の両立について、経営陣や上司の理解度は高いか」——見学や面接時の雰囲気で判断
  • 「実際に『18時で終わらせたい』という希望が尊重されるか」——「子どもの迎えがあるから」という理由が理解されるか

給与・福利厚生に関すること

  • 「時短勤務の場合、給与はどう計算されるか」——時給計算なのか、月給の何割なのか
  • 「育児休暇の取得実績は」——「制度がある」と「実際に取れる」は違う
  • 「保育園の利用を想定した場合、給与から経費を差し引くと、現職より下がるか」——隠れた減収がないか

キャリア・成長に関すること

  • 「ワーママでもキャリアを進める道はあるか」——時短だから、子どもがいるからという理由で「一生平社員」になるのか
  • 「研修・学習の機会は用意されているか」——育児と両立しながら成長できる環境か
  • 「異動や配置転換の可能性はあるか」——「今は子どもがいるから〇〇部門で」という制限が、5年以上続く可能性

ワーママが後悔しやすいポイント3つ(採用担当として多く見てきた)

一般的な転職者と比べて、ワーママが特に後悔しやすいポイントがあります。

ポイント1:「テレワーク実態」のギャップ最も多い後悔が、これです。面接時に「週3テレワーク」と聞いても、実際には「月曜・水曜・金曜固定」で融通がない、「テレワークのはずが、急に出社を求められる」、「テレワーク中も会議が多くて、実は通勤と変わらない」——こうしたギャップに気付くのが入社後。その時点では手遅れです。入社前に「実際のテレワーク運用は、どのような形か。融通性はあるか」を、採用担当だけでなく「実際に働いている社員」に聞くことが重要です。

ポイント2:「時短勤務の実態」と「制度」のギャップ次に多いのが、これです。「時短勤務制度がある」と聞いても「実際には使いづらい」という企業は本当に多い。採用担当としても「制度としてはある」と答えますが「実際に使っている人は何人?」と聞くことで「あ、実は使いづらいんだな」が見えます。0人、または1-2人の企業は要注意です。

ポイント3:「子どもの急な対応」への理解度最後は「文化」の問題です。「子どもが病気で休む」「送迎があるから午後から出社」——こうした対応が「制度上はOK」でも「雰囲気的には…」という企業があります。採用担当の返答が「〜〜できます」と明るい場合と「〜〜は、ご相談ですね…」と曖昧な場合、その後の現実は大きく異なります。入社前に「その曖昧さ」に気付けるかが重要です。

「内定が出たら、それで満足」という心理メカニズムの危険性

心理学には「確認バイアス」という概念があります。これは「自分が信じたいことを信じ、それに反する情報は無視する」という傾向です。転職活動では、内定が出た瞬間「ああ、良かった。これでいいんだ」という心理状態になります。その状態では「本当にこの企業で大丈夫?」という質問をする気力がなくなります。特にワーママは「育休という期限」があるため「早く決めたい」という心理が強い。それが「確認を飛ばす」につながるのです。でも——その飛ばした確認が、入社後の「後悔」につながります。

入社前に「必ず」確認すべきことリスト(採用担当としての推奨)

では、具体的に「入社前にこれだけは確認しろ」というリストを作りました。これら8つの確認ができていれば、入社後の後悔は大幅に減ります。

  1. テレワークの「実際の運用」を、採用担当ではなく実際の社員から聞いた
  2. 時短勤務を「実際に使っている人」の話を聞いた
  3. 子どもが病気の時の「実際の対応」を確認した
  4. 職場のワーママの数と、その人たちの働き方を知った
  5. 上司になる人との「相性」を面接で確認した
  6. 給与が現職より下がる可能性を、冷静に計算した
  7. 「本当に子どもの迎えに間に合うか」を、実際の通勤ルートで確認した
  8. 「1年後、この企業でワーママとして働いているイメージ」ができるか

みぃが「もし転職するなら、絶対に確認する」こと

ここから先は、採用担当ではなく「ワーママとしての視点」から。もし、私が転職活動をするなら「絶対に確認する」ことを、正直に話します。

1. 週5出社じゃないことが「本当か」私の現職は週5出社です。双子の育休中だから気づいていないかもしれませんが「週5出社で子育て両立」って、本当に大変だと思います。だから、もし転職するなら「少なくとも週3以下の出社」は譲れない条件。そして「それが本当に実行されているか」を、採用担当ではなく実際の社員に聞く。

2. 「子どもの熱で休める文化」があるか保育園の呼び出しは、予測不能です。月に3-4回は「子どもが熱を出した」という連絡が来る。その時に「急に休みます」と言える企業文化があるか。これは本当に重要。制度がどうであれ「文化」がなければ、実際には休めません。

3. 管理職の中に「ワーママ経験者」がいるか最終的に「自分が仕事と育児の両立で悩んだとき、頼れる上司がいるか」が重要。管理職の中にワーママ経験者がいれば「この人たちは、どう両立しているのか」が見えます。いなければ「この企業はワーママが少ない企業」という信号です。

4. 「なぜこの企業は、ワーママを採用するのか」これは重要な質問です。ワーママを「戦力として」採用する企業と「制度があるから」採用する企業では大違いです。採用担当の返答で「この企業は本当にワーママを歓迎しているのか」が見えます。

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doda:企業の詳細な情報提供と、入社前の不安についての相談ができる。ワーママの入社後リスクについても詳しい。

まとめ:入社前の「後悔」は、防ぐことができる

採用担当として「入社後に後悔した人」を何人も見てきました。でも、その多くは「入社前に確認すれば防げた」という後悔です。防げなかった理由は「内定が嬉しくて、確認を忘れた」「育休の期限があって、焦った」「採用側の説明を信じ込んだ」——これらすべて、防ぐことができます。

ワーママの転職は「時間がない」という制約があります。だからこそ「限られた時間の中で、何を確認するか」を優先順位立てて動くことが重要。今、転職活動をしているなら。内定が出たら「おめでとう」と言いながらも「ここからが本当の確認」という気持ちで、入社前の準備を進めてください。その準備が、入社後の5年・10年を大きく変えます。