採用担当が「志望動機」で判断していることって?

採用担当として、志望動機を読む時に見てるポイント、実は3つなんですよ。

  1. 「なぜこの企業か」が明確か:類似企業との差別化が見えるか。
  2. 「この企業で何がしたいのか」が具体的か:抽象的じゃなくて、実際の業務をイメージしてるか。
  3. 「自分の価値提供は何か」が見えるか:採用企業にとって「この人が来たら何ができるのか」が見えるか。

ワーママの志望動機だと、この3つの中で「1番目と3番目」が弱いことが多いんですよ。つまり「なぜこの企業か」「自分は何ができるのか」が抜けちゃってて「育児条件」だけが前に出ちゃってる。

志望動機NG第5位「テレワークできるから」

これはですね、「正直さ」という点では悪くないんですが、採用側の視点だと「あ、この人はテレワーク『できる』ところなら、どこでもいいんだな」と思われちゃうんですよ。

実例:

「現在育児中で、テレワーク勤務を希望しています。
御社がテレワークに対応されているということで、
志望させていただきました。」

これはね、「テレワーク対応企業」だったら、どこでも同じじゃん、と思われちゃうんです。採用企業側は「うちの企業『だから』来たのか、それとも『テレワーク対応』なら誰でもいいのか」を判断できない。

採用担当目線だと「あ、この人はテレワーク条件さえ合えば、他社に転職される可能性高いな」と思うわけです。

志望動機NG第4位「子どもの急病で休みやすいから」

これは、ぶっちゃけ「最悪」の志望動機です。なぜなら、採用企業側は「あ、この人は子どもが優先で、会社は二の次なんだな」と思っちゃうから。

実例:

「子どもが急に発熱することがあるので、
休みやすい環境を探しています。
貴社は育児支援制度が充実しているということなので。」

これはね、子どもの急病は事実として存在する。でも「それを志望動機として言う」というのは「採用企業への配慮」が感じられないんですよ。採用企業側としては「そりゃあ、子どもが優先。でも、それを前面に出されるとね…」という感じになっちゃう。

志望動機NG第3位「育児と仕事が両立できそうだから」(理由なし)

これも多いんですよ。「育児と仕事の両立ができそう」という理由だけで、志望する企業を選んでる。でも、それって、育児と両立できそうな企業だったら、どこでもいいじゃん、ということになっちゃう。

実例:

「育児と仕事の両立ができる環境だと聞いたので、
志望させていただきました。」

この志望動機だと「あ、この人は『育児と両立できる環境』を探してるんだな。うちである必要はないんだな」と思われちゃう。

志望動機NG第2位「御社のビジョンに共感しました」の定型文

これはですね、ワーママに限った話じゃなくて、転職全般で多いNG志望動機なんですが、採用企業側としては「あ、テンプレート志望動機だ」と一瞬で分かります。

実例:

「『顧客中心主義で、イノベーティブなサービス提供』という
貴社のビジョンに共感し、志望させていただきました。
貴社でそのビジョン実現に貢献したいと考えています。」

このビジョン、実は「ほぼ全ての企業が言ってる」んですよ。だから「御社のビジョンに共感しました」って言われても、採用企業側は「あ、競合企業にも同じ志望動機で応募してるんだろう」と思っちゃう。

採用担当としては「このビジョンの、どの部分が、あなたの『個人の経験や価値観』と結びついてるのか」を知りたいんですよ。

志望動機NG第1位「条件が合致したから」だけの理由

これが、一番採用落とすパターンです。なぜなら、採用企業側としては「この人はうちの企業『そのもの』には興味がなくて、条件さえ合えばどこでもいいんだな」と思うから。

実例:

「給与、勤務地、勤務時間が合致したため、
志望させていただきました。」

これはね、「条件マッチング」だけなんですよ。「あなた個人が、この企業でキャリアを築きたい」という気持ちが、全く見えない。

採用企業側としては「この人は、条件が良い企業があったら、また転職されるんじゃ」と思います。で、採用コストをかけて育成したのに、条件が悪くなったら転職されちゃう、というリスクを感じるんです。

採用担当が「あ、この人うちに来てくれ」と思った志望動機

採用担当として、面接で「あ、この志望動機は本物だ」と思った時の特徴は、大体こんな感じです:

特徴1:「その企業『だから』」が明確

「テレワーク対応企業だから」じゃなくて「貴社のプロダクト開発にテレワークで参加したい」「貴社の〇〇プロジェクトでデジタルツール導入に携わりたい」みたいに、「その企業だから」という理由が具体的。

特徴2:企業研究が見える

「貴社の2025年の新サービス〇〇について…」とか「貴社の〇〇職が高い満足度を得ているという評判を聞いて…」みたいに、企業についての具体的な情報を知ってることが見える。

特徴3:自分の価値提供が見える

「貴社の〇〇プロジェクトに対して、私の□□経験が活かせると思っています」みたいに「この企業に、自分が何をもたらすのか」が見えている。

特徴4:育児と仕事の両立が「戦略」として見える

「育児と仕事の両立のため、テレワークで対応したい」ではなくて「育児と仕事の両立を前提に、限られた時間の中で効率的な業務プロセスを構築したい。貴社のテレワーク環境で、その仕事ぶりを実現したい」みたいに。

私が転職するなら書く志望動機の実例

で、採用担当として他社の志望動機を見てきた立場から「じゃあ、自分が転職するなら何を書くのか」を、ここで披露します。

私の転職希望先は「テレワーク可能で、時短勤務対応」なIT企業。採用側の視点を持つ立場としては、こんな志望動機を書くと思うんですよ:

「採用側としての10年の経験を通じて『ワーママの採用』について、
採用企業側の視点を深く持ってきました。
一方で『実際にワーママ採用される立場』から、
『本当に機能する育児と仕事の両立』について、
実体験で学びたいと考えました。

貴社は『テレワーク環境の整備』『時短勤務の実績』『管理職を含めた
育児経験者の配置』という、採用側としても『確実性のある企業』
だと評価しています。

貴社で、採用側の視点を『被採用側の実体験』に落とし込み、
『本物のワーママ採用制度がどうあるべきか』について、
採用側としての知見をさらに深めたいと考えています。

また、私の『採用側の経験と知見』を、貴社の人材育成や
組織開発に活かしたいと考えています。」

何が違うか、見えますか?

「テレワークができるから」「時短勤務できるから」という「条件」から始まるのではなく「採用側の経験を被採用側で検証したい」「そして貴社に何をもたらすのか」という「価値提供」が先に来てるんですよ。

採用企業側としては「あ、この人は『うちの企業』に対して『具体的に何がしたいのか』『何ができるのか』を考えてくれてるんだな」と思うわけです。育児条件は「あ、そっかそっか」くらい。本質は「この企業で何ができるのか」に集中してる。

志望動機を書く時のチェックリスト

志望動機を書いた後に、これでチェックしてみて。

  • 「この企業『だから』」が明確に書いてある?(他社は NG)
  • 「企業研究」が見える書き方になってる?(抽象的な「ビジョン」じゃなくて具体的な事実)
  • 「自分の価値提供」が見える?(この人材が来たら、企業は何を得られるのか)
  • 「育児条件」は「理由」ではなく「背景」に留まってる?(メインじゃなくてサブ)
  • 「前向きさ」が見える?(条件を求めるのではなく、成長を求める姿勢)

この5つが満たされてると、採用企業側は「あ、この人真面目に志望動機書いてるな」と思うんですよ。

NG志望動機の面接での実際の反応

書類選考を通った後の面接でも「志望動機」は確実に聞かれるんですが、採用担当として、ここでワーママ候補者とのやり取りで感じることがあります。

採用担当の内心:NG志望動機を読んだ直後の面接では、採用側はすでに「この人は本気度が低いかもな」と思ってるんです。だから、面接の質問は「本当はこの企業で何がしたいの?」という裏読みになる。

例えば「テレワークできるから志望しました」という書類の場合、面接では「弊社のサービス内容について、調べてみてどう思いました?」と聞くんですよ。その時に「えっと…よく調べてなくて…」って返ってくると、採用側は「あ、やっぱり条件マッチだけなんだな」と確定してしまう。

対して、志望動機がしっかり書いてある候補者には「そのプロジェクト、確実に進むんですか?」みたいに「本当に一緒にやりたいのか」を確認する質問になるんです。同じ「面接」でも、質問の質が全く違うんですよ。

採用企業側としては「書類段階で本気度が低い人材」には、追加投資をしないんです。だから、採用通知まで到達する確率が、ぐっと下がっちゃう。

NG志望動機からの改善例

では、実際に「NG志望動機」をどう改善するのか、具体例を見てみましょう。

改善前(NG):

「テレワークで育児と両立できる環境を探していて、
貴社がテレワーク対応しているということで志望しました。」

改善後:

「育児中のため時間が限られている中で、私が活かしたいのは
『採用側として10年間培った、人材評価の視点』です。
貴社の〇〇プロジェクト(採用・組織開発)では、この経験が
直結すると考えています。また、テレワーク環境があることで、
限られた時間内での効率的な業務遂行が実現できると確信しています。」

何が違うか。改善後は「テレワーク」が『手段』になっているんです。『目的』は「自分の経験をこのプロジェクトに活かしたい」に置き換わってる。採用企業側としては「あ、この人はテレワークが必要だからじゃなくて、何か『やりたいこと』があるんだな」と思うんですよ。

ワーママは「育児との両立」という条件が先に来ちゃう傾向があるんですが、採用企業側に響く志望動機は「育児との両立」を『前提』として、『その上で何がしたいのか』が見えてる文章なんです。

📌 志望動機の作成で、こういうエージェント選び

志望動機を「採用企業が求める形」に仕上げるのって、 実は独力では難しいんですよ。エージェント側で「その企業について、何を調査すべきか」 「その企業のどこに注目すべきか」を教えてくれるところを選ぶべき。

リクルートエージェント: 企業情報が圧倒的に豊富。「この企業は、採用面接で何を重視してるか」 「この企業の『本当の風土』は何か」みたいな情報を持ってる。 その情報をもとに志望動機を作ると、採用企業に響きやすくなる。

doda: 志望動機の「個別添削」に定評がある。「この志望動機だと、何が足りないのか」 「採用企業が聞きたいことは何か」を、丁寧に指摘してくれる。