ほんとにね、これ聞かれるんですよ。採用担当時代にも、今でも。「入社3ヶ月の試用期間中に妊娠が発覚したら、産休育休は取れるんですか?」って。
で、ここからが難しいとこなんですが、法律的には「取れます」なんです。でも現実はもっと複雑なんですよね。双子の育休中だからこそ、この問題の難しさがほんとに身に染みてる。
法律上は絶対に取得できる
まず、法律の話から。育児・介護休業法っていう法律があるんですけど、これによると、試用期間中であろうが、派遣社員であろうが、産休・育休は取得できるんです。「試用期間だから育休はなし」みたいなのは違法。完全に違法なんですよ。
だからね、もし「試用期間中は育休は取れません」なんて言われたら、それは会社がルール無視してるってことなんです。法律で守られてるので、そこは安心して大丈夫。産前6週間、産後8週間は必ず取れます。
ただーし。ここからが大事なんですが。
育休給付金は条件がある
法律上は取得できるんですけど、育休給付金(給与の67%、その後50%をもらえるあのお金ですね)には条件があるんです。
雇用保険に加入してから、育休開始時点で「1年以上継続して加入していること」っていう条件があるんですよ。だから試用期間3ヶ月で妊娠が発覚した場合、法律上の育休は取れるんだけど、育休給付金はもらえない可能性があるんです。
あ、ちなみに産休(産前産後休暇)はお給料が出るわけじゃなくて、会社の義務だからお給料を継続するかしないかは会社次第。でも育休給付金は雇用保険から出てくるものなので、条件を満たさないともらえないんですね。
だからもし「入社3ヶ月で妊娠がわかった」って場合は、育休は絶対に取得できるけど、育休給付金がもらえるかどうかはする必要があるんです。最悪の場合、無給で育休を取ることになる可能性があります。ほんと、この現実は厳しいですよね。
採用担当として見てきた本音
で、法律や給付金の話じゃなくて、採用担当として、人事側がどう見てるかっていう話も大事なんですよ。正直に言うと。
もし面接中に「実は婚約してて、今年中に妊娠の予定があります」とか「現在妊娠中です」っていう話が出たら、採用側は「あ、なるほど」って思うんです。それはきちんと情報をくれてるわけじゃないですか。それに対して「そっか、では試用期間の扱いについてはこう対応しましょう」って説明できるんです。
でもね、もし試用期間3ヶ月とか4ヶ月の間に「実は妊娠してました」って突然言われたら、採用側としては、ぶっちゃけ「え?」ってなるんですよ(笑)。面接では全く言ってなかったわけだし、試用期間は「本当にこの人が会社に合うか、期待通りに働けるか」を見てる期間だから。
ただね、法律違反することはできないので、対応はします。でも心情的には「なんで言ってくれなかったのかな」って思っちゃうんですよ。採用側も「この人との信頼関係大丈夫だろうか」って不安になります。
転職直後の妊娠発覚、どうしたらいい?
現実的な話をすると、転職直後に妊娠が発覚した場合、いくつかのシナリオが考えられます。
まず1つ目は「入社前から妊娠の可能性を知ってた場合」。この場合は、入社時か入社直後に、人事に相談することをお勧めします。「実は妊娠してるかもしれません」「予定があります」って。採用担当としては、それなら「では給付金の条件クリアのために契約形態を変えましょう」とか、色々対応できるんですよ。例えば試用期間を短くするとか、最初の契約期間を調整するとか。
2つ目は「入社後に予期せず妊娠がわかった場合」。これはもう速やかに人事に報告するしかないですね。その時に「実は試用期間中に妊娠がわかったんですが、育休は取得できるんでしょうか」って聞くんです。採用側は対応しますから。法律違反はできないので。
ただ、正直に言うと、どちらのパターンでも、会社側は「あ、なるほど、では対応します」という感じで、その後のキャリアに影響する可能性があります。それは避けられない現実なんです。試用期間は「本当に合うか見てる期間」ですから、そこで妊娠がわかるってのは、採用側の期待と現実のズレが生じるわけですよ。
2人目以降の転職タイミング
私、今双子育ててるんですけど、2人目以降の転職を考えてる方もいますよね。その場合、ほんと悩ましいと思うんです。
「今転職したら、試用期間中に妊娠がわかったらどうしよう」って。その気持ちすごくわかります。私も同じこと考えてました。
採用側からすると、実は「2人目を考えてます」って言ってくれる人の方が、対応しやすいんですよ。なぜなら、対策を打つことができるから。育休給付金の条件クリアのために時期を調整するとか、試用期間の設定を工夫するとか。
でも多くの人は「言ったら採られない」って心配しますよね。その心配も、採用側として見てきた現実から言うと、100%ないわけではないんです。ぶっちゃけます。試用期間中の妊娠発覚は、採用側としても想定外になることがあるので、その後の扱いが微妙になる可能性はゼロじゃありません。
だからこそね、もし転職するなら、2人目の計画が立ってる場合は、採用企業と「正直に」話し合うことをお勧めします。採用側も、お互い信頼できる関係を作りたいんです。突然のサプライズより、最初から「こういう状況です」って言ってくれた方が、対応しやすいんですよ。
試用期間中の妊娠発覚:失敗パターン vs 成功パターン
採用担当として見てきた「試用期間中に妊娠発覚した人」のうち、その後のキャリアがスムーズに進んだ人と、そうでない人の違いを分析してみます。
失敗パターン:隠したまま入社した場合
「入社前から妊娠がわかってたのに、採用面接では伝えず、入社1〜2ヶ月後に『実は妊娠してました』と告白するケース」。採用側から見ると、これは正直に言って「不信感が生まれる」シナリオなんです。なぜか。理由は3つあります。
第一に、採用担当は「採用判断に必要な情報を隠された」と感じます。面接で「今後のキャリア計画」を聞いて「このチームで成長したい」と答えておきながら、実は「数ヶ月後に育休に入る予定」だった場合、採用側は「判断を誤った」と思うんですよ。
第二に、試用期間の意味が損なわれます。試用期間は「本当にこの人が職場に合うか、期待通りに働けるか」を評価する期間。その中で妊娠が判明すると、采用側は「では、これまでの評価は無効か」と混乱します。試用期間後に「妊娠理由での雇用打ち切り」を企てる悪質な企業もありますが、それを避けるためにも、最初からの透明性が重要です。
第三に、職場の他の社員との関係構築が難しくなります。「新しく入った人だと思ったら、3ヶ月で育休」という状況は、チーム内で「計画的じゃない」という印象を与えてしまい、復帰後のポジションが微妙になりやすいんです。
成功パターン:入社時に正直に伝えた場合
一方、「入社時面接で『今年中に妊娠予定があります』と事前に伝え、それに合わせて採用企業が対応したケース」では、その後のキャリアが安定する傾向があります。
採用側は「予めわかってた情報に基づいて採用判断した」という納得感を持つため、試用期間中の妊娠発覚も「想定内」として処理できるんです。さらに、企業側が「給付金の条件クリアのために試用期間を短くする」「最初の配置を育児と両立しやすい部門にする」といった対応をしていれば、ワーママ側も「企業が配慮してくれた」という感謝の気持ちで出発できます。
具体例として、以前採用した女性で「面接時に『実は来春に第2子出産予定で、育休から復帰する予定です』と告白した人」がいます。その時点で採用企業側は「では、給付金の条件を整えるため、この人の前職の加入期間を確認しましょう」と対応し、結果として「育休給付金の条件をクリアするために、最初の3ヶ月は契約社員として雇用し、その後正社員転換」という調整をしたんです。本人は「企業が親身に対応してくれた」と感謝し、育休から復帰後も、長く活躍しています。
転職時期の選び方:統計から見える現実
採用側の実感として、試用期間中に「妊娠発覚リスク」が生じるのは、実は入社3〜6ヶ月時点が最も多いんです。なぜなら、その時期は「医学的に妊娠の確定診断が出ると同時に、企業側の期待値が明確化する時期」だから。もし妊娠予定がある場合は、以下を参考にしてください。
- 第1子:妊娠がわかった時点で速やかに伝える。遅くても「つわりが目立つようになる時期」(妊娠2〜3ヶ月)までに
- 第2子以降:転職を検討する際に、医学的な計画をもとに「転職時期」を逆算する。妊娠予定日が決まっている場合は、転職から妊娠までの期間を「最低6ヶ月」確保する工夫が重要
- 育休明け復帰者:採用面接時に「今月から育休復帰です」と明言する。企業側も「育児と両立できる部門配置」を最初から用意しやすくなる
あとがき
試用期間中の育休、これほんと難しい問題なんです。法律と現実のズレがあるし、採用側の気持ちと労働者の権利のズレもある。
私も採用側で「試用期間中に妊娠がわかった人」と「入社前から妊娠の可能性を知ってた人」の両パターン見てきたんですけど、やっぱり前もって言ってくれた方が、その後の関係がスムーズなんですよ。採用側も「対応します」って言えるし、労働者側も「会社が対応してくれた」って感謝できるし。
だからもし「転職を考えてるけど、妊娠の可能性がある」って場合は、採用企業と相談することを強くお勧めします。言いづらい気持ちもわかりますが、後から発覚するより、最初から「こういう状況です」って言った方が、双方にとって良いと思うんです。ほんとに。
▶ リクルートエージェント:試用期間中の妊娠や育休に関する相談にも応じてくれます。採用企業との条件交渉時に、こうした事情を代わりに説明してくれる頼もしさがあります。
▶ doda:キャリアアドバイザーが「試用期間中の育休給付金条件」などの法律知識も持ってるので、安心して相談できます。