育休中ってね、時間があるから資格を取ろうかな、って考える人すごく多いんですよ。わたしもそういう相談、採用担当時代に結構受けたんです。「育休中に簿記の資格を取ったんですが、転職に有利ですか?」とか「FPの資格を考えているんですけど、どう思いますか?」とか。
で、ほんとのところを言うと、採用担当の視点では「育休中に資格を取った」という事実だけでは、あまり有利に働かないんですよね。いや、全く無意味ではないんですけど、想像してるほど有利じゃないというか。今日はその辺りを、正直に書いてみようと思います。
採用担当が見る「資格」の価値
採用担当として面接をしていると、職務経歴書に資格が書いてあります。で、その資格を見て「あ、この人はこういう領域に興味があるんだな」って感じるわけですね。ただし、それだけなんですよ。
特に育休中に取った資格だと「お、勉強する時間があったんだ」という感じにはなるんですけど、「この人を採用したい」という理由にはならないんです。むしろ、採用担当の本当の気になるポイントは「その資格をどう活かすのか」という部分なんですよね。
例えば、ファイナンシャルプランナーの資格を取った、という人がいたとします。これ、一見「おお、頑張ったんだな」って感じるんですけど、実際には「で、この人は今後どんな仕事でこの知識を使うつもりなんだろう」という疑問が生まれるわけですよ。その疑問に対して、明確な答えがないと「あ、ただ時間があるから取ったんだな」という印象になっちゃうんです。
正直、採用側が重視するのは「資格」より「経験」と「成果」なんですよね。育休前に何をしてきたのか、どういう実績を出したのか。その方が、ずっと大事なんです。
転職に有利な資格と「意味ない」資格の違い
でもね、全ての資格が同じレベルで評価されるわけではないんですよ。有利に働く資格と、そうじゃない資格があります。
転職に有利な資格の特徴は、大体こんなやつですね:
まず、「業界・職種で必須またはあるとめちゃくちゃ有利」という資格ですね。例えば、金融業界だと証券外務員資格。医療関連だと医療事務。こういう資格がないと、その業界で働けない、あるいは働きにくい、というやつです。こういう資格は、採用担当からしても「あ、この人はこの業界で本気で働く気なんだ」という信号になるんですよ。
次に、「難易度が高い資格」ですね。中小企業診断士とか、キャリアコンサルタント(国家資格)とか。こういう資格を持ってる人は、採用側でも「おお、これは勉強したんだな」という感じになります。というのは、その資格を取るためには、相応の努力が必要だからです。育休中だと時間があるとはいえ、赤ちゃんのお世話をしながら、難易度の高い資格を取るというのは、相応の努力なんですよね。だから、採用側も「この人は勉強する人なんだ」という好感を持つわけです。
最後に、「仕事の内容と直接関連する資格」ですね。例えば、営業職から企業研修の講師に転職しようという人が、キャリアコンサルタントの資格を取った、とか。「あ、この人は今の仕事から別の領域に進もうとしてるんだ」というストーリーが見えるわけです。そういう資格は、採用側も「わかりやすいな」という感じになるんですよ。
逆に「意味ない」と感じる資格は、大体こんなやつです:
一つは、「取得者が多すぎる資格」ですね。例えば、実務的には有用だけど、みんな持ってる、みたいな資格。こういう資格は「持ってて当たり前」みたいな感じになっちゃうので、採用側からすると「まあ、持ってるなら良いけど、これで判断が変わることはないな」という感じになるんです。
次に、「仕事の内容と全然関係ない資格」ですね。例えば、営業職を目指してるのに、占い師の資格を取った、とか。そういうのは採用担当からすると「?」ってなるわけですよ。「これ、なぜ取ったの?」という疑問が出てくるんです。
最後に、「所要時間に比べて社会的認知度が低い資格」ですね。通信講座で1ヶ月で取れるような資格とか。これ、あっても「別に勉強してない感じだな」という印象になっちゃうんです。
ワーママに実際に役立つ資格
では、ワーママが実際に転職に役立つ資格って、どんなやつなんでしょう。わたしの経験から、いくつか挙げてみます。
ファイナンシャルプランナー(FP)2級、3級
これね、結構見かけるんですよ。ワーママが育休中に取ってる資格の中で一番多いんじゃないかな。で、実際のところ、どう映るかというと「あ、この人は家計管理に関心があるんだな」という感じですね。転職という観点では、金融業界に行きたいのか、それとも単に家計管理の知識を深めたいのか、その辺りが曖昧だと「?」ってなることもあります。ただし、金融系の企業に転職したい、という場合には、あると有利に働きます。
正直なところ、FPの資格自体は「持ってて当たり前」感が増してきたので、これだけで採用に大きな影響を与えることは少ないかもしれません。ただし、その資格を活かした経歴がある(例えば、家計相談窓口で働いてた、とか)という場合には、話が違ってくるんですよ。
簿記2級
これもワーママが取ることが多い資格ですね。で、採用側からしては「あ、経理の仕事に興味があるのか、それとも財務リテラシーを高めたいのか」という感じですね。経理職への転職を考えてる場合は、あると有利に働きますし、採用企業としても「経理の基礎知識があるから、教育の手間が少なくて済むな」という感じになります。
ただし、ここでも同じ話なんですけど、「資格を取った」という事実だけでなく、「その資格をどう活かすのか」というストーリーが大事なんですよ。
中小企業診断士
これはね、難易度が高いので、採用側としても「あ、この人は勉強する人だな」という印象になります。ただし、育休中に合格まで行くのは、結構大変だと思うんですよね。わたしも双子育児中だから、想像できるんですけど、赤ちゃんのお世話をしながら、この資格の勉強をするのは、ほんとに大変だと思います。もし取れたら、採用側も「え、育休中に?」ってびっくりすると思いますよ。
転職という観点では、経営コンサルティング系の職種を目指してる場合は、あると有利に働きますし、採用企業としても「この人は経営的な視点を持ってるんだな」という感じになるんです。
キャリアコンサルタント(国家資格)
これね、採用担当としてすごく評価が高いんですよ。なぜかというと「採用側も、採用される側の気持ちがわかってるんだな」という感じになるからです。キャリアについて学んでるということは、自分のキャリアについてもちゃんと考えてるんだろうな、という印象につながるわけですね。
ワーママ転職という観点では、この資格を持ってると「キャリアについて真剣に考えてる人なんだな」という好感を持ちます。経営企画とか、人事とか、そういう職種を目指してる場合は、特に有利に働きますね。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
これね、採用側からすると「あ、事務作業の基礎知識はあるんだな」という感じですね。特に事務職や、データ分析的な仕事を目指してる場合は、あると有利に働きます。ただし、これも「取得者が多い」という問題があるので、これだけで採用が変わることは少ないんですよ。
双子育児中に資格取得は現実的?
ここで、現実的な話をしたいんですよね。わたしも今、双子の育児中なんですけど、勉強する時間ってほんとにないんです。
朝は保育園の準備で忙しいし、夜は赤ちゃんのお風呂と寝かしつけで手がいっぱいなんですよ。で、赤ちゃんが寝た後に勉強するとなると、もう夜中になっちゃうんです。そこまで疲れてるのに、難しい資格の勉強をするのって、ほんとに大変だと思うんですよね。
だから、もし育休中に資格を取ろうと思ってるなら、「取得難易度が低い資格」とか「勉強時間が短い資格」を選ぶ方が現実的だと思うんです。無理して難しい資格に手を出して、結局取得できなかった、という方が、転職にはマイナスに働く可能性もあるんですよ。
あと、取得したとしても、その資格が「本当に今後のキャリアに役立つのか」ということを考えておくことが大事だと思いますね。
資格より先にやるべきこと
ここが一番大事だと思うんですけど、ワーママが転職で重要視されるのは「資格」より「経験」と「成果」なんですよ。
だから、育休中に資格を取るより、まずやるべきことがあると思うんです。
一つは、自分のキャリアを整理することですね。これまで何をしてきたのか、どういう成果を出したのか、今後どんなキャリアを進みたいのか。これを整理することが、転職活動を成功させるための第一歩だと思うんですよ。
次に、転職先の企業研究をすることですね。どんな企業に転職したいのか、その企業ではどんな人材が求められているのか。それを理解した上で、自分のスキルセットを整理する。その結果として「この資格があると有利だな」と気づくなら、取得するという流れの方が、転職成功率が高いと思うんです。
最後に、育休前の実績を「見える化」することですね。職務経歴書に、これまでの成果を具体的に書く。どんなプロジェクトに携わったのか、どういう成果を出したのか。その方が、採用企業にとっては、その人を判断する上で、ずっと重要な情報なんですよ。
採用担当として「これだと採用したい」と感じる職務経歴書
採用担当のわたしが「お、この人は良さそうだな」と感じるのは、実は資格の有無じゃなくて、その人がこれまで何をしてきたのか、どうやって成果を出したのか、ということが「見える化」されてる職務経歴書なんですよ。
例えば「営業として、年間50件の新規営業を行い、契約率を20%から30%に上げた」という実績が書いてある。それに加えて、簿記の資格を持ってる。という場合、採用側としては「あ、この人は営業の実績もあるし、財務的な知識もあるんだ。経営企画的な職種とか、営業企画とか、いろいろ活躍できそうだな」という感じになるんですよ。
逆に、資格だけ書いてあって、実績が曖昧だと「で、この人は実際には何ができるの?」という疑問が出てくるんです。
エージェントに書類添削を依頼する際のコツ
これね、結構大事なんですけど、転職エージェントに職務経歴書の添削を依頼する際に「資格を活かした職務経歴書の書き方」を聞いてみるといいと思うんです。
例えば「FPの資格を取ったんですけど、職務経歴書にどう書いたら良いですか?」って聞くと、エージェントの担当者は「では、この資格を活かす職種の求人を探してみましょう」という流れになるんですよ。そうすると、実際に「資格が活きる転職」が実現しやすくなるんです。
逆に、資格を書くだけで、その後どう活かすのかを考えずに応募すると「あ、これ、資格と仕事の内容が全く関連性ないな」という印象を採用企業に持たれちゃうんですよね。
最後に
育休中に資格を取ること自体は、決して悪いことじゃないんですよ。自分の知識を深めるとか、今後のキャリアに向けて準備することとか、そういう意味では、すごく大事だと思うんです。
ただ、転職を成功させるという観点から言うと、「資格を取った」という事実だけでは、採用側の判断が大きく変わることはないんですよ。むしろ、その資格をどう活かすのか、どんなストーリーがあるのか、そういう部分が重要なんです。
だから、もし育休中に資格取得を考えてるなら、まず自分のキャリアを整理して、「この資格を取ることで、どんなキャリアが実現できるのか」という問いに答えてから、取得を決めるという流れをお勧めしますね。
ほんとに、転職成功の鍵は「資格」じゃなくて「経験」と「ストーリー」だと思います。その上で、必要な資格があれば取得する。そくらいの気持ちで、いいと思いますよ。
▶ リクルートエージェント:資格と実務経験の組み合わせ方について、プロの視点で添削してくれます。特に「資格をどう活かすか」という戦略的なアドバイスが強いです。
▶ doda:キャリアコンサルティング的なアプローチで、資格取得から転職までの道筋を丁寧に相談できます。ワーママの事情に親身に対応してくれるというレビューも多いです。