採用担当として、求人票を書く側にいたけど、正直に言うと…求人票に書いてあることと、実際の働きやすさって、全然違うことが多いんですよ。
「子育て支援充実」「育児フレンドリー企業」「育休制度あり」…こんな文言は、ほぼ全ての企業が書く。でも、実際に育休から復帰するワーママが、その会社で長く働けるかどうか、って別問題。
むしろ、採用側にいたからこそ、「この企業は本気で育児サポートしてるのか、それとも『制度がありますよ』ってやってるだけなのか」の見分け方が、よくわかる。転職を検討するワーママには、ぜひ知ってほしい視点。今回は、採用担当だからわかる「本気の子育て支援企業」の見分け方を、ぶっちゃけます。
「子育て支援充実」がうのみにできない理由
採用担当の視点から言うと、多くの企業は「制度はあるが文化が伴っていない」状態なんですね。
実例1:制度は充実、でも実際には使えない
📌 実話:育休制度があるのに、取る人がいない企業
ある中堅IT企業では、「育休制度:最大3年」「時短勤務可」「復帰後のサポートあり」って求人票に書いてた。採用側として「いい企業ですね」って思ってた。
でも、実際には、その企業の女性社員で育休を取った人は、この3年で3人だけ。そのうち2人は途中で退職。理由を聞いたら「育休中も業務報告が頻繁だった」「復帰後、時短で『子どもが病気で休む』ってたびに嫌な顔をされた」「配置転換で前より給料が下がった」…制度と現実のギャップは、ひどかった。
つまり、求人票に「制度がある」って書いてあるだけでは、信用できない。これが現実なんですよ。
なぜ、こんなギャップが生じるのか?
採用担当の視点から言うと、理由は三つ:
1. 経営層と現場の認識のズレ
経営層は「育児制度を充実させよう」って決めるけど、現場のマネージャーは「育児で業務が回らなくなるのは困る」って思ってる。結果、制度は存在するが、使いづらい環境になる。
2. 采配の人数不足
一人が育休に入ると、その分の業務をカバーする人員がいない。時短で戻ってきても、給与は下がるのに業務量は変わらない…こんなアンバランスが生じると、「育児しながら働く」のが本当に大変になる。
3. 評価制度の問題
育休から復帰した時点で、キャリアが止まる企業も多い。「昇進の道がない」「評価が下がる」…こうなると、育児をしながら働く人は、どんどん窮屈になる。
本気の子育て支援企業を見分ける5つの指標
では、「本当に育児サポートしてる企業」を見分けるには、どこを見るべきか?採用担当として気づいた5つの指標をまとめます。
指標1:男性育休取得率が高い
これが、一番信頼できる指標なんです。
🟢 本気の子育て支援企業の特徴
男性育休取得率が30%以上の企業は、育児文化が浸透してる可能性が高い。
理由:男性が育休を取得できる企業は、
1. 育児休暇を「権利」と認識してる
2. 人員体制が、休職者をカバーできるレベルに整ってる
3. 育児からの復帰者を「評価する文化」がある
つまり、女性だけでなく「全ての社員が子育てしながら働ける」環境が整ってるということですね。
採用面接で「男性社員の育休取得率はどのくらいですか?」って聞いてみてください。躊躇なく「30%です」って答える企業なら、本物の可能性が高い。
逆に「男性は育休を…あんまり取らないですね」って濁す企業は、育児文化が根付いてない。
指標2:給付金をもらいながら転職できる体制
これも、採用側にいるとわかる。「入社日の調整」ができる企業は、育児の事情を理解してるんですね。
✓ 本気の企業は入社日を融通してくれる
「育休給付金の関係で、入社日を〇月△日に設定してもらえますか?」
→ 「もちろん大丈夫です。給付金が終わる時期に合わせて調整しますよ」
これが答える企業は、育児の経済的負担を理解してる。
逆に「入社日は〇月××日で決まってます。変更はできません」って言う企業は、ワーママ採用の経験が少ない可能性。
指標3:リターンキャリア(育児で退職した人の復帰)の実績がある
採用票には書かないけど、「育児で一度辞めた人が、同じ会社に戻ってきた」という事例がある企業は本物。
🟢 信頼できる指標
面接で「過去、育児で退職した社員が復帰した事例はありますか?」って聞いてみる。
「あります」って答える企業は、育児と仕事を両立させる仕組みが整ってる証拠。
指標4:在籍ワーママの勤続年数が長い
これは採用面接で、「育児をしながら働いている女性社員は、平均してどのくらいの年数いますか?」って質問でわかります。
| 勤続年数の平均 | 育児文化の評価 | コメント |
|---|---|---|
| 5年以上 | 優秀 | 育児と仕事を両立させやすい環境と考えられる |
| 3~5年 | 良好 | そこそこ定着してる。環境はまあまあ |
| 1~3年 | 注意 | 育児で退職する人が多い可能性 |
| 1年未満 | 要注意 | 育児と両立できない文化の可能性が高い |
「平均勤続年数が1年未満です」って答える企業は、明らかに問題がある。避けるべきですね。
指標5:時短勤務で給与が守られている
採用面接で、「時短勤務の場合、給与はどう計算されますか?」って確認してみてください。
🟢 本気の企業の特徴
「基本給は時短比率で計算しますが、その他の手当(子育て手当など)は変わりません」
または
「時短手当として月額〇〇円を支給しています」
こういう企業は、時短ワーママの家計を理解してるんですね。
逆に「月給全体を時短比率で計算します」って答える企業は、時短の経済的負担を考えてない。
採用面接で聞くべき質問チェックリスト
採用面接での「育児支援」に関する質問
- 男性社員の育休取得率はどのくらいですか?
- 育休給付金をもらい終わる時期に、入社日を合わせてもらえますか?
- 過去、育児で退職した社員が復帰した事例はありますか?
- 現在、育児をしながら働いている女性社員の平均勤続年数は?
- 時短勤務での給与計算は、どうなっていますか?
- 在宅勤務やテレワークの制度はありますか?実際に使っている人の割合は?
- 育児と仕事の両立について、何か相談できる制度(カウンセリングなど)はありますか?
転職エージェントへの聞き方
転職エージェント経由で応募する場合、エージェント自体も「その企業の育児環境を理解しているのか」が大事なんです。
✓ エージェントへの質問
「この企業で、育児をしながら長く働いているワーママは多いですか?」
エージェントが具体的な事例を挙げられるなら、信頼度が高い。
「わかりません」って答えるなら、そのエージェントはその企業の内部を理解していない。
大手エージェント(リクルート、doda、マイナビ)なら、企業の内部情報に詳しいアドバイザーがいる可能性が高い。「ワーママ専任アドバイザー」って人がいる場合もあるので、そういう人に聞くといいですね。
「週5出社」ではない文化を見分ける方法
これは、私が転職を決めるときに、一番重視したいポイント。
私の現職は「週5出社」が原則。これで時短勤務だと、朝から夜7時まで毎日保育園に預けることになる。双子だから、保育料も月25万円。到底無理ですね。
🟢 本気のワーママ対応企業の特徴
1. テレワーク利用率が30%以上
2. 「週〇日出社」という選択肢がある
3. コアタイムが短い(10~15時のみ)
4. 育児との両立を理由に、出社日数を減らす制度がある
5. マネージャーも在宅勤務で働いている(文化が根付いてる証拠)
面接で「在宅勤務の実績はどのくらいですか?」「育児で出社日数を減らすことは可能ですか?」って聞いてみてください。躊躇なく「可能です。実際に多くの社員が利用してます」って答える企業なら、本物。
最終的な判断:「働きたいか」ではなく「働き続けられるか」
採用担当として何年も働いてきたけど、ワーママが転職先を選ぶときに大事なのは「この企業で働きたいか」ではなく「この企業で働き続けられるか」という視点なんですよ。
3年、5年、10年って単位で、育児をしながら働ける環境かどうか。子供が小学生になっても、中学生になっても、働き続けられるのか。
だから、採用面接では「制度」よりも「文化」を見る。「制度がある」って答えではなく「実際に、多くの人が使ってます」「育児と仕事の両立で困っている人はいません」…そういう答えが返ってくる企業を選ぶべきです。
私が転職するなら、絶対に確認する項目
最後に、「もし私が転職するなら」という視点で、優先度をつけた確認事項:
| 優先度 | 確認項目 | 理由 |
|---|---|---|
| ★★★ | テレワーク・週〇日出社の制度 | 保育園への送迎時間を確保できるか、が家計に直結 |
| ★★★ | 時短での給与(手当含む) | 保育料を払い続けられる年収を確保できるか |
| ★★★ | 育児での出勤免除(子どもの病気など) | 双子だと病気が重なることが多い |
| ★★ | 男性育休取得率・在籍ワーママの勤続年数 | 育児文化の判断 |
| ★★ | 入社日の調整可否 | 育休給付金とのブランク回避 |
| ★ | 保育園の送迎支援・補助 | あれば嬉しい、くらい |
正直なところ、★★★の3項目が満たされれば、他の企業との差は小さい。逆に、この3つが満たされない企業は、いくら「子育て支援充実」って書いてあっても、選ばない。これが採用側にいたからこその現実的な判断基準ですね。時間は二度と戻らない。
「子育て支援充実」という言葉に騙されず、具体的な数字と実績で判断する。それが、ワーママが長く働き続けられる企業を見つけるための、最強の武器なのです。
採用側だからこそ見える、企業の「育児対応度」の本当の見分け方
求人票には書かれない、採用側の視点からの企業評価。それは「制度」に関する情報ではなく「その制度を、実際に使った人たちが幸せに働き続けているか」という点に集約されます。面接で確認すべきは数字だけでなく、面接官がそれらの制度について「確信を持って説明できているか」というところにもあります。躊躇や曖昧な返答は、その企業の本気度の欠如を示しています。採用側として6年働いてきた経験から、「本物の育児支援企業」には必ず共通の特徴がある。それは、ワーママ自身が面接で「確認する力」を持つことで、見極められるのです。転職活動は、単なる企業選びではなく、自分の人生を守るための重要な判断なのですから。実績に基づいた判断こそが、本当の安心につながるのです。ぜひ。