面接で「今、育児休業中です」「子どもが2人います」って言うべき?それとも、言わない方がいい?

これ、ほんっとに悩むんですよね。育休中の身としては「正直に言いたい」という気持ちもあるし、「言ったら、採用担当に悪い印象を持たれるんじゃないか」という不安もある。

採用担当をやってた側の視点と、今の当事者視点を合わせて、本当のところを書きます。

実はこれ、私自身がすごくリアルに感じてる問題で。採用担当として何百人も面接した私が、今度は自分が「育休中の双子ママ」として転職を考える立場になって、初めて「あー、言いにくいよね」って腹から理解できたんですよ。面接で「育休中です」って言うのって、思ってた以上にハードルが高い。採用する側にいた私でさえ、そう感じるんだから。

言うべき派・言わなくていい派、両方の意見

まず、ネットで見かける意見を整理しましょう。

「言うべき」派の意見

「採用後に発覚すると、企業にも迷惑をかけるし、自分も困る」「誠実に伝えるべき」「隠すと、職場でも気まずい」「働き方の調整が必要だから、事前に伝えるべき」みたいな意見ですね。これ、一理あるんですよ。

「言わなくていい」派の意見

「育児は採用判断に関係ない」「採用担当は、育児を理由に不採用にするかもしれない」「法的には言う義務がない」みたいなね。これも、確かに一理ある。

で、どっちが正解か……採用担当目線で言うと、どちらでもあり、どちらでもないんですよ(笑)。

採用担当が見てきた「育児事情を正直に話してくれた候補者」

では、実際のところ。採用担当をやってて、育児事情を正直に話してくれた候補者に対して、どう感じてたか。

ケース1:育休中であることを明かして、採用された人

採用側としては「あ、この人は正直に伝えてくれた。信頼できるな」って感じるんですよ。で、採用側も「では、時短勤務の制度を活用できるように……」って、配慮する気持ちになる。結果として、本人も企業側も「納得した採用」になるんです。

私が面接を担当した中で、今でも覚えてる人がいます。第一子育休中に転職活動をしていた30代の女性で、面接の冒頭に「現在育児休業中でして、〇月に復帰予定です」とサラッと言った上で、「その間に業務のキャッチアップのため〇〇の資格を取得しました」と続けたんです。育休中にスキルアップしていた、という事実が「育休中であること」のネガティブさを完全に上書きした。正直、採用担当として「これは採用したい」と思った瞬間でした。あの伝え方はお手本だと今でも思っています。

実際、こういう人は、入社後も「ここまでなら対応できます」「この時期は難しいかもしれません」って、事前に伝えてくれるから、職場としても計画が立てやすいんですよ。

ケース2:育休中であることを伝えずに、採用された人

採用側が「あ、この人、実は育休中だったんだ」って後から知ると……うーん、複雑な気持ちになるんですよ。「え、入社時点で知らなかった」「それなら、こういう配慮ができたのに」ってなるし、最悪の場合「隠してたのか」って不信感につながることもあるんです。

その人のスキルが高ければ「まあ、仕方ないか」って受け入れてくれることもありますが、採用側の心情としては「複雑だ」ってのが正直なところです。

育休中であることを隠して転職活動することのリスク

それでは、隠すことのリスク、ちゃんと整理しましょう。

リスク1:入社後、育児との両立が難しくて、早期離職する

采用側は「フルタイムで働ける人」だと思って採用したのに「実は時短勤務で対応したい」「子どもが急に熱を出したから、突然休みます」みたいになると「え、こんなのリスクだったのか」って感じになるんですよ。

本人も「あ、思ってた以上に大変だ」ってなって、早期離職につながることがある。採用側も本人も、損するんです。

リスク2:入社直後に「実は育休中です」って報告する

入社時点で「育休中です」ではなく、入社後に「実は育休中でした」ってことが発覚すると、採用側としては「なぜ、事前に言わなかったんだ」ってなるんですよ。信頼関係が損なわれます。

最悪の場合「採用時の情報が不正確だった」「詐欺的な行為では」みたいな評価になることも……あります。

リスク3:チームの人間関係が気まずくなる

「あの人、育休中なんだ」って知ると、チームメンバーも「あ、この人は時短なのか」「子どもが病気の時は休むのか」って、対応を変えることになるんですよ。それまで「フルタイムで頑張れ」って感じだったのが「あ、この人は時短か」って、関係が変わっちゃう。

本人も「あ、隠してたって思われてるかな」って感じたら、職場での気持ちも楽じゃなくなる。

入社後に発覚した場合、職場への影響

採用担当目線でのリアルな話をします。

もし、採用後に「実は育休中でした」って発覚した場合、企業側はどう対応するか。多くの場合「制度の範囲内で対応する」んですよ。時短勤務制度があれば、それを活用できるようにする。給与は調整する。

でも、採用側の心情としては「複雑だ」ってのが残るんです。「なぜ、事前に言わなかったんだ」「信頼できるのか」「この人の判断基準は、何なのか」みたいに。

その複雑な感情は、その後の評価や、キャリアの進み方に、微妙に影響することがあるんですよ。いや、ちょっと悔しいけど、正直なところです。

話す場合の「上手な伝え方」

それでは、育児のことを話す場合、どう伝えるか。工夫がありますよ。

伝え方1:最初から「育児中です」と明かす

面接の最初の方で、サラッと「現在、育児休業中でして……」って言っちゃうんです。そうすると、採用側も「あ、そうなんだ」って理解した上で、面接を進めてくれるんですよ。

わざわざ「ここで言おう」と考えると、かえって言いにくくなるんですけど、流れの中でサラッと言うと、案外、受け入れてもらえるもんです。

伝え方2:「制限」ではなく「工夫」として伝える

「子どもがいるので、残業はできません」ってネガティブに言うんじゃなくて「子どもがいるので、限られた時間で最大の成果を出すために、こういった工夫をしてきました」みたいに、ポジティブに伝えるんですよ。

採用側としても「あ、この人は、環境に合わせて対応できる人なんだな」って思うんです。

伝え方3:「戻ります」という強い意志を見せる

「育児休業から復帰して、仕事を頑張りたいです」って、強い意志を見せるんですよ。採用側としても「あ、この人は本気で戻ってくるんだな」ってわかると、採用する気になるんです。

伝え方4:具体的な働き方を提案する

「時短勤務で対応したいんですが」ってぼんやり言うんじゃなくて「〜時から〜時で時短勤務し、この業務は〜のような形で対応したいと考えています」みたいに、具体的に提案するんですよ。

採用側としても「あ、この人は、ちゃんと考えてるんだな」って思うし、採用判断もしやすくなるんです。

話さなかった結果として起きうるミスマッチ

では、話さなかった場合の「その後」を考えてみましょう。

採用側は「フルタイムで、いつでも対応できる人」だと思って採用したんですよ。だから、プロジェクトの立ち上げ時に「これ、頼んでもいいかな」って思う。残業が多い時期に「この時期、頑張ってくれ」って思う。

でも、本人は育児中だから「あ、これは難しい」「この時期は対応できない」ってなるんですよ。

採用側としては「あれ、この人、できると思ったんだけど」ってなるし、本人としても「あ、期待と違った」「仕事が難しい」ってなる。

その結果が「早期離職」や「職場でのストレス」につながることが、多いんです。

みぃの個人的な結論

ずっと採用担当として「言わない方がいい場合もあるな」って感じてた私ですが、今、双子育児中の身になって、思いが変わったんです。

子育て中であることを隠したくない。むしろ「子育てしながら、ここで働きたい」って堂々と言いたい。そして、それを受け入れてくれる企業に、行きたい。

採用側も「ああ、この人は子育て中なんだ」って知った上で採用すれば、その後のミスマッチは減るんですよ。そして、企業側も「子育て中の人でも、こう工夫すれば対応できるんだ」って学べるし。

だから、面接で「育児のことを、選ぶチャンス」だと思うんですよ。

採用側として見てきた経験と、当事者としての思いを、合わせたときの結論は「話すべき。ただし、上手に」ってことです。

📋 採用担当が面接で密かにチェックしている4つのポイント

育児事情を話したあと、採用担当はその人の何を見ているのか。これは候補者にはあまり見えない部分なので、書いておきます。

チェック項目好印象になる回答マイナスになる回答
子どもの預け先「保育園が決まっています/申請中で〇月入園見込み」「これから探します」(具体性なし)
急病時の対応「夫と分担/病児保育登録済/実家サポートあり」と複数手段を提示「その時考えます」
残業可否「定時退勤希望ですが、月◯回までは◯時まで対応可能です」と数字で出す「全くできません」or「いくらでもできます」
復帰への意欲「育休中の◯ヶ月で◯◯のスキル準備をしてきました」と具体行動「やる気はあります」のみ

違いは「準備してるか」と「数字で答えられるか」の2点だけ。ここを押さえると、育児事情を話した上で採用される確率がぐっと上がります。

🚫 育児事情を伝える時のNG例3つ

言い方ひとつで印象が真逆になる。実際に面接で「あ、これはアウトだな」と感じた例を3つ。

NG①:「子どもがいるから、残業は無理です」と言い切る
否定形で終わると、それ以上話が広がらない。「定時帰りが基本ですが、月◯回までなら夫と調整して残れます」のように条件付き肯定で返すと印象が違います。

NG②:聞かれてもないのに長々と育児の話を始める
「双子で大変で〜実家も遠くて〜保育園も激戦で〜」と続くと、採用側は「業務に集中できる人なのか」と不安になります。聞かれた時に簡潔に、聞かれてない時は前のめりにしない。実際に面接中にこれが続いた候補者の方がいて、本人はちゃんとした方だったんですが、採用チームの会議で「育児大変そう、業務大丈夫かな」という声が出てしまったことがあります。内容じゃなくて、分量と文脈が問題だったんです。

NG③:「迷惑をかけるかもしれませんが」を多用する
配慮のつもりでも、面接官は「自分でもそう思ってるんだな」と受け取ってしまう。「協力をいただきながら、こう貢献します」と双方向の言い方に変えるだけで、ぐっとプロらしくなります。

育児事情そのものはマイナスになりません。「言い方」がマイナスになるんです。

隠して入社して、後で「あ、こんなはずじゃなかった」ってなるより、最初から「子育ち中です」って言って「わかりました」と言ってくれる企業の方が、絶対にいいに決まってるんですよ。

赤ちゃんたちと向き合う時間の大切さを知った今だからこそ「仕事と育児の両立」について、正直に話し合える職場を選びたい。そして、採用側も、そういう当事者の声を聞くべき時代が来てるんだと思います。

📌 面接で育児のことを話すなら、エージェントのサポートを

リクルートエージェント:育児中の転職をサポートした実績が豊富。面接での伝え方や、企業選びについても相談できます。

doda:女性のキャリアやワーク・ライフ・バランスについて丁寧にカウンセリングしてくれるので、面接での不安も解消しやすいです。